キレーション剤やワクチンを静脈注射するということは


1.キレーション剤やワクチンの静脈注射について

生物は本来、様々な栄養素を経口摂取する生き物です。ですから本来点滴で体内に様々な成分を入れることは想定していません。キレーション剤やインフルエンザワクチン等の成分を点滴で血液の中に入れると何が起こるのでしょうか。

まず始めに口から成分を入れた場合の説明をします。

 

まず口の中で唾液により一部の成分が分解されて、次に胃で胃酸により分解されます。そこから十二指腸で膵液により分解され、小腸で吸収されます。

小腸では、十二指腸から流れてきたものを全て吸収するのではなく、取捨選択し吸収するべき成分のみ吸収し、不要な成分は大腸に送られ便として体外に排出されます。その精度は完璧とは言えないまでも、人体にとっては十二分に役立つ機能を果たしているでしょう。

 

小腸で吸収された成分は肝臓に行き、肝臓でさらに取捨選択され、必要な成分のみ心臓に運ばれていきます。そして心臓から血液の中に溶け込んだ必要な成分が各細胞に送られていき、全身の各細胞はその中から、その細胞にとって必要な成分を取捨選択して結合するのです。例えば、骨の細胞であれば血液の中のカルシウムと優先的に結合するでしょう。その細胞に取って不要なミネラルとは結合しようとしません。

 

人間の各細胞は、生命を危機的状況に至らす成分を知っています。ですから身体に害を与える成分は極力吸収しないように働きます。例えば、水銀の濃度が高めのマグロを刺身等で食べた場合、どのようになるのでしょうか。

マグロの中の水銀濃度が高かったとしても、小腸や肝臓でふるいに掛けられ、ごく少量の水銀しか血液の中に入ってきません。そして血液の中に水銀が混じっていたとしても、細胞は容易に水銀と結合しようとはしません。しかし、水銀と性質が似ている必須ミネラルが欠乏している場合は、細胞は間違えて水銀と結合するでしょう。

 

それでも通常は、小腸と肝臓で水銀は体内に入ってこないように、ふるいに掛けられる為、それほど心配しなくてもよいでしょう。つまり、口から摂取するという生物の原理原則に従っていれば、病原菌の多くは胃酸で消毒され、重金属等も体内の細胞と結合しないよう働くのです。それにより、脳や心臓等の重要な組織は致命的な損傷を負う事はないのです。

 

 

(水俣病やイタイイタイ病が示していたように、多量の重金属が長期的に口から入ってきた場合は小腸や肝臓のフィルター機能でも対応しきれず、血液に入ってくる重金属の量は増加し必須ミネラルが欠乏していなくても細胞と結合してしまうことはあり得ますが、それは地域一体の方が影響を受けるような社会問題、公害問題が起因となるものであり、特殊な事例であると考えた方が良いでしょう。)

 

静脈注射で成分を入れるということは、どういうことなのでしょうか。

例えば、チメロサールという水銀が含まれているワクチンを静脈注射すると、血液の中に入ってきた成分は一度、肝臓に戻ります。そこでふるいに掛けられますが、肝臓でろ過仕切れなかった重金属は再度、心臓に運ばれ、血液の中に混じって全身を巡ります。

小腸を通らない分、経口摂取するのと比べて血中の重金属の濃度は高くなります。そこで万が一、血中の必須ミネラルが欠乏しているようであれば、細胞が重金属と結合するリスクは高まることでしょう。

2.重金属は肝臓で処理しきれないのか

生物の大原則は種の保存です。DNAは生き延びることを最優先としています。これは大脳が発達した人間でも、脳が存在しない植物でも同様です。身近に感じることが出来るわかりやすい例を上げます。

 

あなたの周りに冷え性の方はいないでしょうか。冷え性にも様々な原因や種類があると思いますが、ここでは一般的に女性に多いとされている甲状腺機能が低下している冷え性の例を取り上げます。

体温というのは、「筋肉」と「甲状腺」と「肝臓」で作られていると言われています。これらの組織が分担して体温を上げていると考えられます。

では甲状腺機能の低下している冷え性の方がお酒を飲むとどうなるのでしょう。

甲状腺機能が低下している場合、上記の通り主に「肝臓」と「筋肉」で体温を上げています。

お酒の中に含まれるアルコールは脳機能等に悪影響を与える成分であり、人体に取って分解する必要がある成分です。ですから体内にアルコールが入ってきたら、肝臓は真っ先にアルコールを分解します。アルコールというものは分解しなければ生命に危険を脅かす成分だからです。(急性アルコール中毒で死者が出る事からも良く分かると思います。)

肝臓には体温を上げるという仕事もありますが、うまいこと業務を分担することはありません。体温を上げるという業務を放り出してでもアルコールを分解します。

私たちが、脳から、「今日はアルコールを優先して分解してね」「今日は体温を上げることを優先してね」と指示を出すことは出来ず、各細胞は生命の原則に従い、DNAに組み込まれている通りの生き残る為の選択を行います。

 

ですから甲状腺機能が低下している冷え性の方がお酒を飲むと体温を上昇させる役割を筋肉のみに頼ってしまう為、震える程の寒さを感じてしまうのです。

ここで、「肝臓が能力の120%を発揮して両方の業務をこなしてくれる事もあるのではないか」と考える方もいらっしゃるかと思います。続いては、その説明に参ります。

3.内臓がオーバーワークすることはない

肝臓等の各組織は、通常オーバーワークしないように働いています。これはどういう事かと言うと、心臓や肝臓、腎臓等が、もし許容量以上の仕事をこなして壊れてしまったら、その組織修復に多大な時間やエネルギーを要してしまう事、また場合によっては修復出来ない事もあり得るからです。そうなると人間の生命が危機的な状況に追い込まれ、種が途絶えてしまうこともあり得ます。

 

これらは、肝臓に限らず、脳や筋肉もそうでしょう。現代科学では、人間が脳の機能を100%使用していないという事は分かっていますし、どんなに優秀なアスリートでも筋力を100%使用していないことも分かっています。それは多くの方がご存知だと思います。火事場の馬鹿力という言葉があるように、生命が危機的状況に陥った場合に限り、生命を守ることを優先させる為、各組織が破壊されるというリスクを負ってまで100%に近い能力を発揮することがあることからも、全ての組織は常に余力を持たせている事がわかります。

 

肝臓が有している解毒能力(解毒容量)が決められているにも関わらず、それ以上の毒物

(重金属)が肝臓に流入した場合、どうなるのでしょう。もうお分かりになるかと思いますが、処理仕切れなかった毒物は、血液の中に入り全身を駆け巡ります。肝臓がオーバーワークすることはないからです。

 

これは副腎でも同様ですよね。ストレスが過剰に掛かった時に、コルチゾールの分泌量が増加し、過剰なストレスが長期間続くと、コルチゾールの分泌量が大幅に減ります。これがいわゆる副腎疲労という状態です。しかし、ここでも副腎組織が破壊される程、無理をすることはありません。

各臓器がオーバーワークすることはないからです。